私たちが行った「仕事」は、現場でどのように使われているか。
ちゃんと機能しているか。お客様の要求を満たしているか。
オーダーメイドで作らせて頂いた機器たちを、今回、改めて拝見させて頂きました。
大阪の中心部を東西に走る本町通は、ビジネスマンが激しく行き交う大阪ビジネス街屈指な場所。その本町通沿いにサンドイッチカフェを展開する「カフェ初花」さん。
13坪の店舗スペースを有効活用するべく考えられたお店のデザインは、業界誌「商店建築」などでも取り上げられているほど。
狭さを感じさせない開放感と、ビジネスの合間や打合せに使える使い勝手の良さで、周辺の格好の一軒となっています。
当社にご注文頂いたのは、そんな限られたスペースを無駄にしないためのオーダーメイド・流し台やガスコンロ台。
例えば、流し台がぴったり納まるサイズに作ることも当然重要ですが、同時に流し台の「洗い」部分の大きさの確保も必要。
通常40mmの流し部分の枠を、今回は20mmで曲げるということを行いました。
また、サンドイッチのテイクアウト用の窓口にもスペースを有効活用できるように、小さな吊り戸棚を設置。絶妙のサイズが、ときに集中するお客様への対応を、より迅速にできるようにと映りました。
立地の利便性と美味しいサンドイッチ、途切れることなく来られるお客様に心地よく過ごしてもらうための空間作り。小さな厨房に、そんなお店の快適の理由がすべて詰まっているように思いました。
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cafe 初花
大阪市中央区本町橋2-22内本町ダイワビル1F
TEL 06-6314-6864
(定休日:月曜日)
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▲オープンは午前8時より。ランチ用のサンドイッチを買うために、朝は、テイクアウト用の窓口も店内もOLさんでいっぱい。パンは、保存料、卵、牛乳を使用しない小麦本来の味を生かした、完全自家製。
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▲店内客席部分とキッチンスペースはユニークなパーテーションで仕切られている。パーテーション自体に幾つかの「窓」が作られているので、圧迫感ナシ。同時にキッチンからはお客さんをちゃんと見届けられる優れた設計。
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オープンは、2001年。10年目を迎える神戸・北野の洋風レストラン。
お昼はカッペリーニを中心にしたパスタランチ。
夜は、予約制でリクエストにこたえてくれるレストランとして、北野の顔になりつつあります。
とにかく旨いお肉が人気ですが、それ以上に魅力的だと思えるのは、このお店を切り盛りするご夫婦との楽しいお話。
そんな仲の良いご夫婦が日々、清潔さと機能性を求めているキッチンは、調理する手元までじっくり見えるオープンキッチン。
当社では、開業時にご発注頂き、採寸から行い、ぴったりサイズにオーダーメイドした流し台や作業台の製造はもちろんのこと、雑貨ショップで購入されたカゴの枠組みなども、ステンレスで製造。
キッチンの中を使い勝手良く、簡潔にするために、いたるところにステンレスを使用しています。
10周年を迎えようとしても、古びているところがまったく感じられない、アットフォームで清潔感たっぷりのお店づくり。
北野に訪れたらぜひ、お立ち寄りください!
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くじらのアンディ
神戸市中央区北野町3-6-9
TEL 078-241-0301
(定休日:不定休)
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▲ランチでも食べられるズワイガニのカッペリーニ。細いパスタ・カッペリーニがカニのソースに絶妙にからみます。
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▲店内は一枚板のカウンターのみ。イスの座り心地、キッチンとの距離。ついつい長居してしまいます。
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膨大な雑誌の収納。僕たちのようなデザイン事務所では、
数が多いからどうしても煩雑に。
で、こんなブックエンドをステンレスで作ってもらいました。