2019年10月18日 08:00
中華風スタイル。
1654年の江戸時代初期、中国福建省から渡来した隠元(いんげん)禅師が徳川四代将軍家綱公の尊崇を得て、1661年に開創された寺院であり、日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の一つ、黄檗宗の大本山です。
総門を一歩くぐると、明代の中華風建築が広がる不思議な空間です。
建物の特徴は縁が反り返った中華風瓦屋根だったり、伽藍を回廊で結んだ配置。
法堂や開山堂の正面には「卍くずし」と呼ばれる独特な模様の勾欄(欄干)があり、これも中国明代の禅宗寺院ならではのデザインとなっています。
萬福寺のシンボルである、行事や儀式の時報を告げる開梆(かいぱん)という大きな魚の像は、迫力があり見ごたえがありました。
余談ですが、隠元禅師が中国から日本に持ち込んだ豆のことを隠元豆(いんげんまめ)といいます。
「萬福寺」
住所 京都府宇治市五ヶ庄三番割34
TEL 0774-32-3900
報告 by 社員N