2015年6月26日 08:00
LOUVRE
本展覧会の見所は、なんといっても17世紀オランダを代表する画家フェルメールの傑作<天文学者>ではないでしょうか。
今回が初来日で、ほとんどフランスのルーブル美術館から離れることのない作品のひとつで、この貴重なフェルメール作品を日本で堪能できる、またとない機会であります。
そして本展覧会のテーマであります風俗画の面白さ、たとえば<天文学者>における学者は、日本の着物に似た衣服を身に着けていますが、当時オランダでは着物を模した「日本の上着」とよばれるガウンが知識人や上流階級の間で流行していたのだそうで、このような時代背景を読み解くのも楽しさのひとつであります。
これ以外にも、異なる時代のモチーフが描かれた、より深い意味が込められている作品が数多く鑑賞できる大変すばらしい展覧会でありました。
報告 by T専務